マクロ経済学入門書として長いこと君臨している、中谷マクロ(中谷巌 入門マクロ経済 第5版)を自分なりにまとめてみました。
Part.1-Ch.2 GDPの概念と物価指数 はここだけ抑えればOK!
重要ポイントだけ抽出
マクロ経済はここだけ覚えれば大丈夫!
な、まとめとして作りました。
参考
目次
GDPの概念と物価指数
GDPの概念と物価指数 のテーマは下の通り
・GDP計算の仕組み
・マクロ経済の循環の仕組み
・家計・政府・企業の相互依存関係
・海外との取引・インフレーションの定義
GDPの概念と物価指数 GDPの概念
GDPの概念と物価指数 の中でGDPにあたる部分
まずは1国の経済指標の計算方法をみる
GDP:国内総生産=「ある一定期間」に「ある国」で「生産された」全ての財・サービスの付加価値額の「総額」
GNP:国民総生産=国内であれ国外であれ国民が生産した付加価値の総額
NDP:国内純生産=GDPー固定資産減耗
GDP=総生産額ー中間投入の総計ー輸入の総計
※中間投入=製造過程で発生するダブリの計上部分だと思えばよし
GNP=GDP+海外からの「淳」要素所得受け取り
マクロ経済の循環
この章では、付加価値の分配がどうなっているのかを扱う
GDP=家計の収入+企業の収入+政府の収入
・生産面から見たGDPをY、民間消費をC、民間貯蓄をS、民間投資をI、政府支出をG、租税をT、輸出をEX、輸入をIM、貿易の収支黒字をNX
・このときY=C+S+T(分配面からみたGDP)=C+I+G+(EX-IM)(支出面から見たGDP)
つまり、S-I=(G-T)+NX ・・・(1)
S-Iは民間貯蓄超過、G-Tは財政赤字、NXは貿易サービス収支
(1)が示すところ
「もし民間部門の投資が貯蓄を下回るならば、民間部門に資産が貯蓄されるが、政府に対する債権を増やす(国債を購入する)かもしくは外国に対する債権を増やす(輸出が増える)のどちらかである」
→ バブル時代には貯蓄が増加し貿易黒字が広がった。その結果、アメリカとの摩擦を起こしプラザ合意へと繋がった
なるほど。。。
プラザ合意は日本のイケイケを止めたもんね
大企業を称える人に対しての、「お前それプラザ合意後でも言えるの?」は某知人の決め台詞
三面等価は現実では成り立たない
民間部門で余ったものを輸出ですべてカバーできるわけがない
生産されたものを過不足なく需要できるわけがない
つまり、均衡状態は需要と供給が一致しているのではなく、一致したとみなしているだけ
また、消費財として生産したものも消費されなければ投資財(在庫)として抱えることになる
そのため三面等価の法則もみなしているだけに過ぎない
ふむ、あくまで机上の計算にしか過ぎないよと。なるほど。
会計をやって少し理解が実感に代わった気がする。
留意する点
値段が付けれないものを含んでいない
家事など
家政婦を雇えば賃金が発生するのでそれはGDP計算に入れる
GDPの概念と物価指数 物価とインフレーション
GDPの概念と物価指数 の物価指数の部分です
ここからは物価の話
GDPデフレーター
GDPデフレーターとは名目GDPと実質GDPの比率
名目GDP/実質GDP*100
消費者物価指数 (CPI)
普段よくみんなが買う製品の詰め合わせがどれだけ価格変動したかを調査するのがCPI
マーケットバスケットとも呼ばれる。要は店でよくカゴに入っているもの
対して企業物価指数(CGPI)は企業間の取引に使われる財が対象(中間投入など)
計算方法は2通り
・パーシェ指数:比較すべき時点の数量をウェイトとして計算した物価指数(例:GDPデフレーター)
・ラスパイレス指数:基準時点の数量をウェイトとして計算した物価指数(例:CPI、CGPI)
正直だから何って感じなのでとりあえず丸暗記しておく
GDPデフレーターのCPI、CGPIの違い
GDP=全商品が対象
CPI=マーケットバスケットなどが対象。また輸入品も含む