マクロ経済 経済学

中谷マクロまとめ IS-LM分析と財政金融政策

投稿日:2019年4月10日 更新日:

マクロ経済学入門書として長いこと君臨している、中谷マクロ(中谷巌 入門マクロ経済 第5版)を自分なりにまとめてみました。

Part.2-Ch.6 IS-LM分析と財政金融政策 はここだけ抑えればOK!

重要ポイントだけ抽出

マクロ経済はここだけ覚えれば大丈夫!

な、まとめとして作りました。

参考

 

IS-LM分析と財政金融政策 概要

・財市場の利子率と国民所得の関係:IS曲線

Investment(投資)とSaving(貯蓄)

・貨幣市場の利子率と国民所得の関係:LM曲線

Liquidity Preference (流動性選好)とMoney Supply (貨幣供給)

 
 



 

IS曲線とは

 

ここでは財市場を均衡させる利子率と国民所得の関係を見ていきます

 

所得は第4章でみたように

総需要(D) = 民間消費(C)+民間投資(I)+政府支出(G)+輸出入(NX)

で決まります。

 

この時、消費は所得に依存するため、

C=C(Y)と書きます。

 

また、民間投資も利子率に依存するので、I=I(r)です。

 

これより、

D=C(Y)+I(r)+G+NX …①

 

需要と供給が一致するので

 

Y=C(Y)+I(r)+G+NX …②

 

よって、

利子率(r)が減る → 投資(I)が増える → 供給(Y)が増える = 需要(D)が増える = 所得が増える

逆もしかり

ここだけ覚えればOK!

 

これを図にしたのが右下がりの曲線:IS曲線なんだけど、直感的にわかりにくい。

意味は分かるんだけどね。

利子率が下がると所得が増えると。そんな感じはするか。

 

LM曲線とは

今度は、貨幣市場の利子率と国民所得の関係を見ていきます

貨幣市場の均衡は第5章でやりました

M/P = L(Y,r) …④

 

この式はマネーサプライが所得と利子率で決まるという式

所得が増える → 貨幣の取引需要が増える= L1

利子率が上昇 → 貨幣の資産需要が減る(債権価格が下がる)= L2

 

利子率が上がる → 現金の資産需要が減る → 取引需要が増える → 国民所得が増加する

LM曲線は右上がりの曲線

ここだけ覚えればOK!

 

財市場と貨幣市場の均衡

 
 



 

IS曲線が均衡しているならばLM曲線も均衡しているはず。

そりゃそうだよね。

ただし、この均衡の時に労働市場が完全雇用達成しているわけではないことに注意!

 

そやね。

 

ちなみにIS-LM分析はケインズではなくて、ヒックスさんの発見

ヒックスさんも優秀すぎるよなぁ

 

古典派の考え方 労働市場は市場メカニズムで解消される

古典派はザックリいうと政府が介入しなくてもなんでも解決するという意見の人たち

その人たちに言わすと、失業は下の流れで解決します

 

失業者がいる → 安くても人が集まる → 製品も安くなる → 物価水準が下がる → 需要が増える → 有効需要が解消する

 

一方で、賃金や価格は硬直的だと考える人にとっては、政府が介入しないと解決しないと考えます

 

財政金融政策

 

さて、そうした人たちは公共政策と政府介入の害悪(公共部門の肥大、競争阻害など)と比較して政府介入を決定します

 

つまり、物価水準の下落からLM曲線の均衡点が決定されるその量まで、政府介入(貨幣を増やす)によってマネーサプライを増やすことを考えます。

 

ふーん、インフレを起こせば貨幣価値が下がり、取引需要が増えて労働市場も解消すると。LMが下に下がると

これやっていいんか?

 

公共投資などは貨幣流通量そのものより、財の需給に影響するのでIS曲線を挙げるかたちになる。

 

クラウディングアウト

 

上のようにIS曲線の変化に政府が介入したときは、IS曲線だけが右に移動するので、均衡点は上に上がる

つまり利子率は高くなる

 

したがって、民間投資を減らすことがある。

これをクラウディングアウトとよぶ

 

これを避けるためにISとLMに対する政策は同時になされるべきという考えが生まれた。

 

これを証明したのがサミュエルソンさん。ノーベル賞だってよ。

 

金融政策が機能しない2つのケース

 

以下2つのケースではLM政策は意味をなさない。IS政策のみが意味がある

・流動性のわな

・投資が非弾力的

 

流動性のわな に陥っているケース

 
 



 

流動性のわなとは …  利子率が低すぎるときにはマネーサプライを増やしても誰も債権を買わなくなる。もうあんま変わらんわみたいなこと。

 

通常は利子率を下げれば貨幣の需要(資産需要)は上昇するはずでしたが、流動性のわなの時には、どっかで資産需要が上がらなくなる

だから、その状態でマネーサプライを増やしても意味がない。それはLM曲線に変化を与えないということになる。

 

そのため利子率を下げても一定のところで、貨幣の需要量が変わらなくなる

 

そんな時にマネーサプライを増やしても、有効需要は増えない

 

 

投資が利子非弾力的なケース

 

利子率が変わっても、投資しないケースです。

 

要はリーマンショックとかだと、投資控えるよね。利子率がいくらだろうと関係ねーみたいな。

 

そんな時にマネーサプライを増やしても、有効需要は増えないと。それだけ

 

 

 

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