日本経済史 経済学

概説日本経済史試験対策ノート8 第一次世界大戦と日本経済

投稿日:2019年5月8日 更新日:

概説日本経済史 三和良一 の試験対策ノートです。

第一次世界大戦と日本経済

日本経済史 の勉強にどうぞ

 

 

第一次世界大戦と日本経済



 

1910年代初期の経済

国際収支の悪化

・1910年代からは貿易収支・経常収支の赤が大きくなる

・1906~1909が1億1120万円・経常収支が7610万円に対して、1910~1913は2億2130万円、3億9300万円(植民地へも輸出入とする)

 

・貿易収支赤字:主に国内需要の拡大

 

・特徴

①中国・朝鮮・台湾:食料品輸入超・繊維輸出超として大幅な黒字

②ヨーロッパ:機械金属輸入超・繊維輸出超として大幅な赤字(後進国型貿易)

③インドなどのアジア:先進国型だが、食料品・繊維(主に綿花)の輸入が大きく大幅な赤字

④アメリカ:後進国型で繊維(特に生糸)の輸出超過

 

外資の導入

 

・これらの赤字は国債などで賄われた

・1914年時点で債務15億円と債務超過国で国際収支の危機に面していた

 

関税改正と商権回復

・関税自主権のはく奪により、関税をかけれなかった

・日英同盟以降関税は徐々に下がり

・1911年 日米新通商航海条約 でほぼ撤廃される

 

・貿易活動における外国企業における優位も日本企業の成長とともになくなっていった

 

工場法と労働運動

 

・鉱工業の労働者が増加

・産業別には紡績業の割合が高い

・重工業部門では官営工場労働者も多い

 

・1911年 工場法を公布

・12歳未満の就業禁止、15歳未満・女子労働者の就業時間制限、労働環境改善命令権など

・しかし、紡績業などの反対を考慮した例外規定が設けられ、例外規定削除には時間がかかった

 

・悪質な労働環境に労働組合の結成・ストライキの続発

・1900年に治安警察法を公布しストライキの船頭を禁止した

 

景気変動

 

・日本経済は3度恐慌を襲う

・1897~1898年の第一次戦後恐慌

・1900~1901年の第二次恐慌(世界的)

・1907~1908年の戦後恐慌(世界的)

 

大戦ブーム

 

輸出の拡大と正貨蓄積

 

・日本経済は行き詰まりを見せていたが、第一次世界大戦により回復することとなる

 

・大戦による輸出の拡大

①連合国(英・仏・露)の軍需品・食料品需要

②交戦諸国の輸出が減退、戦略物資(錫・ゴムなど)の需要

③大戦景気に伴うアメリカの生糸需要

 

・1918年末には2億8700万円の債権国に転じた

 

諸産業の活況

第一次世界大戦による好況の流れ

・船価が高騰 → 海運業・造船業のブーム

・輸入がなくなった薬品・染料などの化学品鉱工業・鉄鋼業・機械工業が活況となる

・やや遅れて輸出拡大による繊維業の拡大

 

中国進出

・ドイツに宣戦布告し、中国の膠州湾(こうしゅう・青島らへん)

 

・1915年 対華21か条要求

・ドイツ権益の継承

・南満州・東内蒙古に関する要求

・中国政府への日本人顧問など(英米の反発により取り下げ)

 

・対日感情が悪化する

 

休戦と反動恐慌

米騒動

・1917年 ロシア革命により社会主義国誕生

 

・日本も1918年 シベリア出兵

 

・第一次世界大戦ブームも含め米価は功労

・米騒動で示威行動が活性化し原敬内閣が成立する

 

戦後景気

 

・戦後ブームが去ったかに思われたが、ヨーロッパ復興が容易でないこと、アメリカ景気の持続、中国輸出の拡大により日本は好調

・大戦期を上回る好況

 

・重化学工業ではなく、繊維・電力が中心となる

・また、株式投機や土地投機も広がった

 

1920年恐慌

 

・1920年 東京株式市場の大暴落から始まる戦後反動恐慌が発生

・投機ブームの崩壊は当時の大商人の破綻に繋がる損失となる

 

・政府は日本銀行などの過去最大の救済融資を散る。

 

 

 

 

 

 

 

 

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