欧米経済史 経済学

西洋経済史 試験対策ノート5 さまざまな工業化 2 ヨーロッパ大陸における多様な工業化

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西洋経済史 奥西孝至 の試験対策ノートです。

西洋経済史 の試験対策ノートです。

地域工業化論

ヨーロッパ大陸における多様な工業化

 




以下の教材をまとめています。

 

 

試験直前などには使えるかと。

 

さまざまな工業化 ヨーロッパ大陸における多様な工業化

第5章のさまざまな工業化は長いので、2回に分けます。

後半は、

ヨーロッパ大陸における多様な工業化

 

・ベルギー

・フランス

・ドイツと中・東欧

について扱います

 

ベルギー

・イギリスに次いで工業化した国

 

繊維工業の発展

 

・オランダ独立後もハプスブルク領に留まった南低地地方

・ヨーロッパで最初の投資銀行が設立される

 

・毛織物工業から綿紡績業に転換する

・ナポレオンの大陸封鎖令によって、ベルギー綿工業が成長
 



 

 

重工業・機械工業の出発

 

・ベルギーでは炭田の存在、ムーズ川・サンブル川の存在が工業化へつながる

 

・石炭業の伸長とともに、製鉄業が成長

・リエージュ・ヘントが中心

 

・機械工業もリエージュ・ヘントを中心に成長

 

・ガラスはベルギーが世界生産量の半分を占めた

 

・亜鉛はドイツとベルギーで市場をほぼ独占

 

鉄道・金融の発展

 

・ヨーロッパで最も早期に鉄道が普及した国

 

・1834年 鉄道建設開始

 

・銀行が早期に設立されたことがいベルギー産業化の特徴

・1822年 ウィレム1世により、ソシエテ・ジェネラルが設立

・1835年 ベルギー銀行設立

・1850年 バンク・ナシオナル設立 事実上唯一の発券銀行として中央銀行の役割を担った

 

自由主義的国家

 

・多くの多国籍企業が生まれた

・永世中立国だったため、多くの国の資金が流れた

 

フランス

 

緩慢な工業化・国民国家

 

・フランスでは第二帝政期(1852~1870)以降に工業化が本格化したというのが定説

・急激な工業化は起こらなかった

・フランスでは農業が残り続けた(第二次世界大戦後劇的に転換)

・アルザスや北部の繊維工業、中央部や東部の製鉄業など局所的には急激な工業化が進んだ

 

・フランスは国が主導で近代化を図った。博覧会やパリ市の都市計画、鉄道・運河の整備など

・また技術教育も国が主導し(エコール・ポリテクニクなど)、各分野のエリートを輩出した

 

19世紀前半

 

18世紀まで

・フランスの成長の源泉は貿易

・西インド諸島のタバコ、インディゴ

・アメリカ植民地の綿花、米、煙草など

・植民地に向けては、奴隷、スカンジナビア半島の木材、小麦や小麦粉など

 

・18世紀末、フランス革命~ナポレオン戦争と政治動乱のせいで、フランス経済は混乱

・海外市場はイギリスに奪われ衰退

 

19世紀以降

・19世紀は農村に分散した繊維工業から始まった

・ナポレオン政府が保護主義政策をとり式年所を行ってから本格的な導入がスタートした

・リール、ノルマンディー、アルザス地方が中心となった

・イギリスの技術を導入することで、発展

 

・動力では水車の割合が高く、上記が普及しなかった

・これは農村家内工業や都市小工業が広く残存したため

 

金融制度の整備と鉄道・製鉄

 

鉄道

・19世紀は前半は交通が整備されなかった

・1850年代以降 本格的な鉄道が開通

 

・コークス製鉄法はあまり普及していなかった
 



 

 

金融

 

・投資銀行が多数乱立した

 

高品質製品への変化

 

・18世紀時点ですでに、シャンパーニュ地方の毛織物工業が高級品比率を高めていた

・フランスの機械化は主に素材生産部門に広まった

・加工部門は高品質に向かうことで国際競争力を確保

 

第一次世界大戦前夜

 

・フランスの工業生産性は19世紀前半はイギリスに及ばず、19世後半はアンリか・ドイツに遠く及ばない

・都市化としてはパリのみが肥大化

 

・アジア、アフリカなど植民地を領有し、ロシア・東欧などへの資本輸出を積極的に行った

・イギリスに次ぐ世界第二位の資本輸出国となった

 

ドイツと中・東欧

 

リストの見た19世紀前半の経済

 

1.イギリス経済の重圧

 

・ナポレオン戦争はイギリスへの挑戦という面が大きい(大陸封鎖令など)

 

・大陸封鎖令の期間中、イギリスは大陸市場では密輸で対抗するとともに、海外市場での活動を広げ力をつけた

・海上後はイギリスの工場製品流入が勢いを増した

 

2.国民経済の不在

 

・ウェストファリア条約以来、神聖ローマ帝国の体制が有名無実化

・リストの主張:ドイツの統一され保護された市場=「国民経済」の不在を鋭く批判

 

3.ドイツの「後進性」

 

・リスト:「野蛮状態→牧畜状態→農業状態→農工状態→農工商状態」という発展段階説

 

・ドイツ諸国の後進性(封建制)は経済的な遅れと同一視された

・現代でもその議論はなされている

 

「後進性」再考

 

・19世紀にはすでに息の長い変化がドイツ語圏に起きていたのではないか

 

・ドイツ語圏の産業の停滞や農業不振は工業化の時期に顕在化しただけで、分けて考えるべきではないか

 

ドイツ経済の緩やかな成長

 

・「19世紀前半以前から経済活動は従来考えられていたよりも高い水準に達しており、したがって経済成長はより長期的で緩やかなものだった」

 

地域と統合

 

1.経済成長の要因

 

・リストらの考えである、「統一国家による国民経済が成立しなかったことがドイツに遅れをもたらした」という説は否定された。

・一定規模の地域経済成長の原動力はあった

・ドイツ西部は商工業の発達

・ドイツ東部の穀物農業

 

・ライン地域では軽工業 → 重工業が発達

・オーバーシュレジェーン地方・ザール地方も重工業

・エルツ山脈などは軽工業の工業化が進んだ

 

・多数の都市がそれぞれに成長することで競争圧力により工業化が進んだのではないか

 

2.関税同盟

 
 



 

・経済統合はプロイセンの働きが大きい

・1934年 オーストリアを除くドイツ語圏を抱合するドイツ関税同盟が成立

 

リーディング・セクターとしての鉄道業

 

・1835年 南ドイツ・バイエルン王国のニュルンベルク=フュルト間にドイツ初の鉄道が開通した

 

・初期は国家鉄道ではなく諸領地の商工業者が担った

 

・鉄道業は極めて高成長だった

・1841年~79年 2250万マルク → 4億9160万マルク

 

・資金調達方法も多様化し、株式市場の普及や大銀行の発展も促した

 

リーディングセクターとしての鉄道業 重工業の発達

 

・前方連関効果:川上の産出物産業が成長することで、それを使ったほか産業も発達

・後方連関効果:川下の生産が国内で賄われることで、上流の調達も発達する

 

・ドイツ石炭業が鉄道でドイツ内の販路を拡大←前方関連効果

 

・しかし、より顕著なのは後方連関効果

・鉄道建設で生じた需要は関税同盟圏の重工業の発達に大きなインパクトを与えた

・製鉄業:鉄道業のレールとその原料である銑鉄の諸費・生産による刺激 → 当初はイギリスレール輸入が90%だったが、1860年には85%がドイツ製に逆転。その後輸出が拡大する

・機械工業:当初はイギリス機関車がほぼ100%だった。1850年代半ばには100%国産に代わる

 

中・東欧の工業化とドイツ経済

 

・1871年 普仏戦争勝利 ドイツ帝国成立

・その後第二次産業革命と呼ばれるほど大きく成長する

 

 

 

 

-欧米経済史, 経済学

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