欧米経済史 経済学

西洋経済史 試験対策ノート10 EUへの道

投稿日:2019年6月11日 更新日:

西洋経済史 奥西孝至 の試験対策ノートです。

西洋経済史 の試験対策ノートです。

EUへの道

 




以下の教材をまとめています。

 

 

試験直前などには使えるかと。

 

EUへの道

 

石炭鉄鋼共同体からEUへ

 

ドイツ問題 モネ=プラン、マーシャル=プラン

・フランスはドイツ(ルールの石炭・鉄鋼業地域)を占領あるいはコントロール下に置きたいという思惑があった

・しかし、二つの方向から断念する

①アメリカの外交戦略転換:冷戦が顕在化する中で、ドイツへの厳しい処罰(モーゲーンソーの主張)を避け、反響の防波堤を重視するハル、クレイらのソフト・ピースへと考え方を変更した

②オランダ・ベルギーがドイツ中心の復興を望んだ:加工貿易を中心とするベネルクス諸国は、ヨーロッパ内に資本財供給地が必要だった。その工業力を持つ国はドイツ以外になかった

・フランスも含め、欧州経済統合の道を模索する。

・モネも石炭鉄鋼共同体の設立などに尽力し、「ヨーロッパ統合の父」と呼ばれる
 



 

 

シューマン=プランから拡大ECへ

 

・マーシャル=プランを受けて、ヨーロッパではOEEC(ヨーロッパ経済協力機構)が成立。

・しかし、OEECはあくまで政府間協力機構に過ぎず、経済統合へは遠かった

 

・シューマン=プランで発表された石炭鉄鋼共同体はドイツを管理しつつアメリカの同意を得るための苦肉の策

 

・1951年 ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)European Coal and Steel Community 設立

→仏・独・伊・ベネルクス3国の合わせて6か国が加盟。石炭・鉄鋼に関する関税や数量制限の廃止、共同市場を実現し、超国家的な最高機関にその管理を委ねる。

 

・ベネルクス三国はその後の統合をさらに推進する。ベルギーとオランダの外相を中心に、運輸・エネルギー・原子力平和利用という3分野での統合案を提示

・1958年 ヨーロッパ経済共同体(EEC) European Economic Community  と ヨーロッパ原子力共同体(EURATOM)を設立

→関税同盟に限らず、一般的な経済政策の調整について、比較的強い決定権を持つ理事会があった

 

・1967年 これらが統合されヨーロッパ共同体(EC) European Community 設立。

 

・イギリスもEFTAを設立するが1960年代以降はECへの加盟申請を続ける。 → ド・ゴールによる拒否が続く(イギリスへの不信)

 

統合の停滞から「域内市場白書」・「単一欧州議定書」へ

 

・1970年代のドル危機・石油危機はEUに大きな動揺をもたらした

・ドイツ・オランダのエネルギー政策が衝突し、さらに仏独関係も悪化した

・しかし、両国首脳の交代により改善

・1979年 ヨーロッパ通貨システム(EMS) European Monetary System を設立させた

 

・1985年 EC委員会は「域内市場白書」を発表:商品・資本・サービスなどの非関税障壁や国内制度債などを撤廃する方針

・1986年 単一欧州議定書でこのプランは発行された

 

そして、ユーロへ

 

・1991年 マーストリヒト条約 により欧州中央銀行・共通通貨の導入を採択

→1992年 ヨーロッパ連合(EU) European Union が誕生

 

・1998年 欧州中央銀行(ECB)European Central Bank が設立

・1999年 ユーロ導入

 

統合の拡大と深化・変質

 

水平的統合から垂直的統合へ

 

・ECの原初6ヶ国は昔から所得水準の高い国々

・1973年の拡大も先進工業国イギリスと農業国ながら高い水準のデンマークや所得水準の高いアイルランド

・ここまでは、植民地との水平的貿易からヨーロッパ内の水平的統合への移行と呼べる

 

・しかし、1980年代加盟する、ギリシア・スペイン・ポルトガルの加盟後は経済水準上異質

・三国はいずれも軍事政権が崩壊し民主化を実現したばかりの国。民主主義を保証するために加盟に積極的だった

・これにより、賃金の安い三国から移民労働者がフランス・ベルギーなどに移動した → 垂直的統合へ変質
 



 

 

労働力と移民

 

・第二次大戦後、西ヨーロッパは移民受け入れ国へと転換した

・ヨーロッパ域外からも移民が発生。旧植民地のアフリカなど

 

・移民が大量発生すると摩擦も発生した

 

・1990年 シュンゲン条約:加盟国の出入国管理を共通化

 

産業界・直接投資

 

・アメリカ・ソ連に対抗するため、様々な分野での協力

・1967年 エアバス・インダストリーズ設立 航空機製造

・1980年 アリアン・スペース設立 宇宙

 

・東欧の加盟は一方的な西からの直接投資に支えられている

-欧米経済史, 経済学

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