欧米経済史 経済学

エレメンタル欧米経済史 中・近世1 封建社会

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欧米経済史の入門です。

よくまとまっていたので整理のために入門編もノート取っていきます。

 

参考文献

 

エレメンタル欧米経済史 晃洋書房

 

なんか怪しさを感じる表紙ですが、たぶん大丈夫ですよね?

 

今日は 封建社会 中心にまとめます

 

封建社会 第3章~第6章まで

 

封建領主制の構造と変容

 

中世の時期区分と封建制

 

・西ローマ帝国の滅亡(476年)から15世紀後半の東ローマ帝国滅亡(1453年)あたりまでを指します

・封建制…本紙では3つの考え方があることを説明しているが省略する。有斐閣の「西洋経済史」にならい、封建制は主君と家臣の土地を介した関係とする。また、封建制は領主制と区別して論じることが多いともあるのでそちらを採用する。ひとまず、入試までは有斐閣をバイブルとして頭に叩き込む。

 

領主制の一般的特徴

 

・領主制:領主制は土地を与えられた貴族と農民の関係。貴族は領主として経営を行った。この土地を荘園と呼ぶ。

・領主制は3つの要素からなる

①土地支配権:土地の売買などは自由にできない
②人身支配権:農民は移動の自由がない
③領主裁判権:村落共同地の秩序維持の目的と、一般民事・刑事裁判権、行政・警察権の目的

 

村落共同体

 

土地には大きく3つからなる

①宅地と庭畑地、②共同耕地の一部、③共同地の利用権

 

・有輪重量犂による耕作は深く掘り起こせたが、方向転換に3人がかり。長細い農地ができた

・三圃制による農法がとられた。冬畑(小麦、ライムギ)・夏畑(大麦)・休閑地(放牧地)

 

古典荘園制

 

・領主制は古典荘園制と純粋荘園制に分けられる

・古典荘園制では様々な負担があった

①領主直営地での農業労働

②警備、修繕、織布などの雑役

③穀物やワインを運ぶ運搬賦役

などがあり、領主の権限は強かった

 

・また、領主直営地での労働が中心だったので、保有地での経営は発展しにくかった
 



 

 

純粋荘園制

10世紀以降領主制も変容する

 

・有輪重量犂や三圃制の結果、農民保有地の生産性が向上した

・また、それにより人口増大した

・貨幣経済が発達した

 

・これにより

①賦役を生産物地代ないし、貨幣地代に切り替える

②領主直営地の縮小

③人的支配の弱体化

 

中世都市とギルド制

 

中世都市の起源

 

・ピレンヌ・テーゼ:ローマ帝国時代には地中海周辺の遠隔地貿易が発展 → イスラムにより衰退 → 10世紀以降「商業復活」

 

・しかし、このピレンヌの説は大幅に修正されている

・ピレンヌ「中世初期は商業ではなく、古典荘園による自給自足だった」
→ 中世初期も大所領は内部に市場や流通拠点を持っていた。さらに7世紀末からデナリウス銀貨と呼ばれる少額貨幣があり、多様な社会層に使われていたことを示しいている

 

・ただし、ピレンヌの説は完全に否定されたわけではない

 

中世都市の成立

割愛

都市の自由と自治

割愛

 

都市の経済政策

割愛

 

中世ヨーロッパ商業の展開

 

地中海商業

 

・ピレンヌ「地中海商業はローマ帝国滅亡後も繁栄を続けたが、イスラムによって断絶した」

→ 断絶したのではなくイタリア諸都市も東方貿易に従事した。

 

・香辛料や染料、綿花などが輸入品

・イタリア諸都市の毛織物、地中海のワインアドが輸出品

・フィレンツェは12世紀フランドル毛織物を仕上げて東方へ輸出していたが、14世紀にはイングランド産の羊毛を原料に自ら生産した

 

北海バルト海貿易

 

・800年頃ノルマン人の侵入により一度は衰退するが、12世紀以降復活する

・その拠点となるのはリューベク

 

シャンパーニュの大市からブリュージュへ

 

・今まで出てきた地中海とバルト海のそれぞれの貿易は中間のシャンパーニュ地方で合流した

・シャンパーニュの大市の特徴は以下の通り

①ほぼ1年中開かれていた

②大市守護制により商人の保護に配慮した

③為替手形の起源となる決済制度を備えていた

 

・シャンパーニュ地方は100年戦争などの影響で衰退する

 

・シャンパーニュが衰退すると次はフランドルのブリュージュが商業の中心となった

・しかし、フランドル地方の毛織物工業衰退、ドイツ・ハンザとの軋轢などにより、イタリア商人はアントウェルペンへ拠点を移した

 

商経組織・会計技術の発達

 

会社組織

 

・無限責任の合名会社が広がった
 



 

 

複式簿記

 

・13世紀末にはイタリアで複式簿記が誕生していた

 

定住商人の出現

 

・各都市に支店や代理店を置き、商業・金融業を営む者が出る

 

・メディチ家・フッガー家など

・フッガー家は王侯貴族などに信用取引や貨幣取引などを行い、見返りに鉱山採掘権や各種特権を手に入れることでヨーロッパ1の大富豪となった

 

封建社会の動揺

 

中世後期の人口減少と領主制の危機

 

・14世紀はペストの流行などで人口減少・穀物価格の低下・実質賃金の上昇を招いた=農業恐慌

・農業恐慌は中小領主は領主制の危機となった

 

中世後期における領主と農民関係

 

・領主は農民の土地を取り上げて、農奴化する政策を取った

・これが再版農奴制と呼ばれる農場領主制(グーツヘルシャフト)の基礎となった

 

開設市場の展開

 

・荘園ではすべての農産物が消費されたわけではない

・各地の領主は大市を設置して、余剰生産物を販売した

 

中世後期における農村工業

 

・毛織物工業の例

・諸都市がコスト削減のために周辺農村を下請け関係に巻き込んだ

・これにより農村へと技術が移転

・大都市周辺に農村工業が成立する

 

 

 

 

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