大学院受験 経済学 財務会計

定期試験から大学院受験まで使える 財務会計の問題と解答 2

投稿日:2019年9月16日 更新日:

大学院受験用の過去問って少ないですよね。

内部進学ならいいんですが、なかなかアウトプットがなくて知識の定着が難しいと思います。

 

財務会計の問題は、公認会計士試験や税理士試験に紛れてしまい、大学院受験用がなかなか難しいですよね。

そのため 財務会計の問題と解答 を 作ってみました。

 

財務会計の定期試験から大学院受験まで使えると思います。

 



 

大学院受験の過去問で参考にした大学は京大、関西大学、首都大学東京、横浜国立大学、一橋大学を参考にしました。

 

解答は参考にしてください。あくまで自己責任でどうぞ。

 

あまり読みやすさを重視した文章にはなっていません。

また、財務会計については実務で使っていた&独学程度の実力になるので学問的な正しさを担保できるものではないです。

「こんなこと言っているやつもいる」程度に考えてください。

教材を見たので大きく外していないと思うのですが。

 

間違っていたら、指摘してもらえると嬉しいです。

 

長いので何回かに分けます

 

財務会計の問題と解答

 

出題はおおむね以下の教材の目次に合わせているので参考にしてください。

論点がまたがる問題は適当です(笑)

 

 

現金預金と有価証券

 

問題1 有価証券

 

有価証券の種類を答えよ

 

解答

 

①自己株式
②有価証券 … 流動資産。売買目的有価証券と1年以内の社債・債券。
③投資有価証券 … 固定資産。②以外。

 

問題2 自己株式の処理

 

自己株式の取得に関して、会計処理は2つ方法があるが説明せよ。

 

解答

 

①株主資本マイナス説:株式発行と逆の動きをしているだけなので株主資本は減少した。
②資産説:他の金融商品と同じく市場取引の価値があるため。

日本では株主資本減少説が採用される

 

問題3 有価証券の期末評価

 

有価証券の期末の評価を分類してそれぞれ説明せよ

 

解答

 

①売買目的有価証券 … 時価
②満期保有目的有価証券 … 償却減価(額面との差額を利息法・定額法)
③子会社有価証券 … 取得原価
④その他の有価証券で時価を評価できない … 取得原価
⑤その他の有価証券で時価を評価できる … 時価

 

問題4 ヘッジ会計

 

ヘッジ会計の種類と日本で採用されているもの。その理由。

 

解答

 

①繰延ヘッジ … 損益が認識されるまで”繰延ヘッジ損益”として純資産に繰り延べる
②時価ヘッジ … 当期の損益として計上する。

原則は繰延ヘッジ。理由はせっかくヘッジしたのに当期損益に計上すると効果がないから。そもそも左記の解決がヘッジ会計の目的。

 

問題5 純資産直入

 

その他有価証券の時価評価を純資産直入する方法は2つある。それぞれ説明せよ。

 

解答

 

①全部純資産直入 … 有価証券の損益どちらも純資産直入する
②部分純資産直入 … 有価証券の益は純資産直入、損は当期の損失として計上。保守主義の原則にマッチしている。

 

問題6 キャッシュ・フロー計算書

 

キャッシュ・フロー計算書の中でキャッシュフローが増減する活動を3つ答えよ

 

解答

 

①営業活動、②投資活動(=有価証券など)、③財務活動(=借入金など)

 

問題7 キャッシュ・フロー計算書の意義

 

キャッシュフロー計算書の役割を答えよ

 

解答

 

①DCF(割引キャッシュ・フロー)法を利用した株式価値評価に役立つ
②企業の債務・配当支払い能力(流動性)の評価に役立つ
③「利益の質」の評価ができること。つまり、利益が持つ資金的裏付けができること。
④企業の長期的支払い能力(安全性)を評価できること

現金同等物を対象とする

 

問題8 キャッシュ・フロー計算書 間接法

 

なぜ間接法によってキャッシュフロー計算書を作成することができるのかその仕組みを説明せよ

 

解答

 

⊿現金+⊿そのほかの資産=⊿負債+⊿純資産より
⊿現金=⊿負債+⊿純資産よりー⊿そのほかの資産

 

問題9 有価証券 過去問 首都大学東京

 

有価証券の評価基準について所有目的ごとに有価証券を分類したうえで、各々の評価基準について説明しなさい。(2017 首都大東京)

 

解答

 

略。上記問題を参考。

 

問題10 有価証券の減損処理 過去問 首都大学東京

 

有価証券の減損処理について説明しなさい。(2017 首都大東京)

 

解答

 

有価証券の中でも、取得原価で評価する者や、償却原価で評価するもの、および純資産直入れするものは損益計算書に評価損は計上されない。しかし、以下の2つの場合は減損処理される。
①時価把握が可能な有価証券について著しく価格が低下し、回復の見込がない場合
②時価の把握が困難な株式について、発行会社の財政状態が悪化して実質価額が著しく低下したとき。

この場合、切放法で処理する。

 

売上高と売上債権

 

問題1 新収益基準

 

収益認識の新基準5段階を説明せよ

 

解答

 

①契約の識別:書面、口頭などで互いに承認する必要がある。そのほかにも対価が回収できる可能性が高いなど。
②履行義務の特定:
③取引価格の算定:
④取引価格の配分:
⑤履行義務の充足した時点での、あるいは一定期間の収益認識

 

問題2 独立販売価格

 

独立販売価格について説明せよ

 

解答

 

それぞれ独立に販売した値段のこと。例えば、エレベーター販売・設置が1000、保守が500の場合、それぞれが独立販売価格となる。これをセットで1200で販売した場合は、独立販売価格で配分して売上計上する。したがって、800、400が売上となる。

 

問題3 買戻し契約 買戻し義務あり

 

買戻し契約において、販売企業が無条件に買戻義務を負う場合、どのように会計処理をするか

 

解答

 

販売価格>買戻価格の場合、貸し出して返却したとみなせるのでリース取引として処理する
販売価格<買戻価格の場合、お金を借りる担保に資産を渡していたとして、金融取引(借入金)として利息取引とみなす

 

問題4 買戻し契約 買戻し義務なし

 

買戻し契約において、顧客の権利行使により販売企業が買戻義務を負う場合、どのように会計処理をするか

 

解答

 

販売価格>買戻価格の場合、貸し出して返却したとみなせるのでリース取引として処理する
販売価格<買戻価格の場合、お金を借りる担保に資産を渡していたとして、金融取引(借入金)として利息取引とみなす
(上と同じ)

ただし、買戻し価格が市場価格より低い場合、それは顧客が買戻しの経済的インセンティブを持たないこともあるので返品権付販売とする

 

 

問題5 進捗基準

 

進捗度の見積もりには2通りある。説明せよ

 

解答

 

アウトプット法:契約で約束したサービスのうち、企業が現在までに移転した部分の割合を直接的に見積もる
インプット法:企業が履行義務を充足するまでに必要と予想されるインプット合計のうち、現在まで投入された割合をコストや労働時間で見積もる

 

棚卸資産と売上原価

 

問題1 仕入割引

 

仕入割引を営業外収益にする理由

 

解答

 

割引は早く払ってくれてありがとうなので金利。金融取引。

 

問題2 払出単価の法定方法

 

払出単価の法定方法を8個を答えよ

 

解答

 

①個別法 … 宝石とか一個づつ値段決める
②先入先出法 … 古い奴から使え
③後入先出法 … 新しい奴から使え
④総平均法 … ザックリ平均
⑤移動平均法 … 毎回平均
⑥最終仕入原価法 … 一番最後の仕入値で全て評価(そんなに採用しない)
⑦予定原価法 … このくらいかなあ
⑧売価還元法 … 小売で使う

 

問題3 棚卸評価損

 

棚卸評価損の要因とその基準を答えよ

 

解答

 

①物理的劣化 … 壊れた
②経済的劣化 … 時代遅れ
③市場の需給に対しての売価低価 → 帳簿と値段が違うときは正味売却原価と比較して低価法。

 

問題4 棚卸資産 過去問 京大

 

1)

日本の会計基準において、借入金などの支払利子は、原則、棚卸資産の取得原価に算入されない。その理由について説明しなさい。(京大 2019)

2)

後入先出法の特徴を先入先出法と比較して説明しなさい。(京大 2019)

3)

最終仕入原価法は無条件に取得原価主義に基づく評価方法と解することは妥当ではないといわれる。これについて説明しなさい。(京大 2019)

4)

販売目的の棚卸資産の帳簿価額が正味売却価額を上回る場合、正味売却価額まで切り下げる処理を要求している。その理由を答えなさい。(京大 2019)

 

解答

 

1)

借入金の有無で同一商品の取得原価が異なるとダメだから
期間配分しないといけない。

2)

後入だとインフレのとき取得原価が高く見えるなど。

3)

最後に受入れた金額になるので最終仕入原価法では時価に近い価額で評価されることになる。そのため重要性が乏しいときにしか使ってはいけない。

4)

保守主義の原則

 

問題5 直接原価計算 過去問 首都大学東京

 

直接原価計算の意義とその特徴を説明しなさい。(2015 首都大東京)

 

解答

 

製造に要する諸費用を生産量に比例して発生する変動費と、生産量が変化しても変額しない固定費に分類し、変動費だけを用いて製品の原価を計算する方法をいう。
製品単位あたりの原価は固定費を含まないから、財務諸表の作成に当たって採用できるものではない。変動費のみを扱うので損益分岐点が会計処理の中でわかるという意義がある。

ただし、直接原価計算は固定費が含まれないため財務諸表上は採用することができず、実際原価計算と標準原価計算のいずれかを採用しなくてはならない。

 

問題6 棚卸減耗

 

棚卸減耗費には「原価性がある」ものものと「原価性がない」ものに区別される。それぞれ説明せよ。

 

解答

 

原価性があるもの:毎期反復的に正常な数量で発生するもの。この場合の棚卸減耗費は事業活動に不可避なものとして売上収益と対応させる。
原価性がないもの:臨時的または異常な理由で大量に発生したもの。これは特別損失に計上する。重要性が乏しい場合は営業外費用としても良い。

 

 

参考文献

 

こちらに載せています

 

経済学大学院入試にオススメする教材 経済学の院試向け教材

 

-大学院受験, 経済学, 財務会計

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