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パリ観光が楽しくなる! 西洋建築史の基礎知識

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どうも、モンテです。今回はパリ旅行を楽しむための 西洋建築史の基礎知識 です。

建築史はずぶの素人ですが、勉強してみました。

 

・時代背景
・特徴
・代表的なパリの建造物

 

を主に取り上げるので、これだけ読めばパリ観光が楽しくなるはず!

 

実際建築史を学んだあとガイドブックを見ると、「お、この柱の作りはロマネスク様式か?」とか、「実は時代をまたいで作られた建築でした」などと楽しみが増えましたので、少し読んでみてください。

 

特徴だけでも抑えると楽しいですよ。

 



この本を参考にしました

パリ 名建築でめぐる旅

 

 

 

パリ観光が楽しくなる! 西洋建築史の基礎知識

 

概観

 

全体的な歴史の流れから説明すると西洋建築史はおおまかに

 

①古代建築(~6世紀くらい):古代ギリシア、ローマ

②中世建築(6~16世紀くらい):ロマネスク、ゴシック

③近世建築(15~18世紀半ば):ルネサンス、バロック

④近代建築(19世紀):新古典主義、歴史主義

⑤現代建築(20世紀):アール・ヌーヴォー、モダン

 

に分類されます。まあ、覚えなくても後で出てくるんで大丈夫です。バロックとかゴシックとかよく聞く名前がどのへんか知っとくだけでも違うでしょ?(笑)

その他まとめてますので下の記事もみてください。

 

フランス旅行の不安 を解消! 実際の体験談をまとめてみた

 

では、さっそく

 

 

古代建築

古代建築

写真はニームのメゾン・カレ

 

パリの代表建築

パリの代表建築:クリュニー博物館の公衆浴場跡

 

時代背景

この時期はローマやギリシアが中心なので、フランスではローマから近いマルセイユなど南仏に多くある。
パリには、国立中世博物館で公衆浴場の遺構が見れる程度。

 

特徴

フランス特有の特徴というか、古代ローマ・ギリシアっぽい形のものをイメージすればいいかと。あんまりパリにないし。



ただし、古代ローマから引き継がれる円柱に関連する用語は知っとくと得

コラム=円柱全体を指す
キャピタル(柱頭)=上部の飾り
ベース(柱礎)=下部の飾り
シャフト(柱身)=柱の本体
エンタブレチュア=円柱の上にのる梁の部分全体
コーニス=梁の上部の軒の突き出た部分
フリーズ=中間の装飾がされる部分
アーキトレーヴ=柱との結合部の下部

 

円柱にはドリス式(太くて頑健)・イオニア式(中庸の太さで優雅)・コリント式(細くて繊細)があり
また上の3つは柱頭に特徴が出やすく、ドリス式は単純、イオニア式は両側にカールがある、コリント式は葉っぱと蔓を模した装飾あり華麗

 

ハーフコラム

もともとは木造だったのでギリシアでは石造りでも同じように作っていたが、ローマでは装飾を貼り付けるという方法を取った。ハーフコラムという手法も発展し、必要な柱は半分だけで、もはや不要な柱ごと装飾としてそれっぽく作った。上にあげた写真のニームのメゾン・カレをよく見ると後ろの方の柱は確かに壁にくっついていて、柱としての役割を果たしていないことがわかる!これがハーフ・コラム

 

中世建築

 

中世はロマネスクとゴシックの2つに分けます

 

ロマネスク建築

 

サン・ジェルマン・デ・プレ聖堂

 

パリの代表建築

パリの代表建築:サン・ジェルマン・デ・プレ聖堂(写真)

 

ただし、一部ゴシック様式の修正も入っているそう。こういうのも楽しいね。

 

時代背景

 

この時期もまだイタリア文化が中心
また、5~10世紀はゲルマン民族の入植によりローマ文化が破壊され、基本的に建築不毛時代。
ユーグ朝がパリを中心に成長し建築も進む。それがロマネスク様式。

 

特徴

 

基本的には初期キリスト教時代のバシリカ形式そのもの。

長方形の長い建造物で、奥の壁面中央に半円のくぼんだ空間(アプス)がある。また①中央の身廊と側廊に分かれた構造、②中央の身廊が最も高く側廊は低く作られている。

もっと詳しいバシリカ形式はWikipediaで(笑)

 

 

どうやら、側廊は通路で一方通行に奥まで進んでもう片方の側廊から出ていたんだって。とても合理的というか、参拝のために無駄がない作りになっているように感じます。やっぱり神様優先の時代って感じ。

最大の特徴は天井の作り。それまでは天井の無い木造の小屋組みが丸見えだったが、石造りの発展により天井ができた。
軒の下や壁面にアーチを装飾することも特徴。

 

 

また、国によって微妙にスタイルが違うローカル性があり、フランスでは放射状に小さな礼拝堂を連ねる形式がとられた。(イタリアではピサのように本堂と鐘楼と大聖堂を別個に立てるなど)



ただ、いかんせん建物が重いのが欠点!でかいもの作ろうとしたら壁を分厚くするしか当時の技術はなかった。それを改善するのが次に来るゴシック様式

 

図説 ロマネスクの教会堂

 

 

ゴシック建築

 

ノートルダム大聖堂

 

パリの代表建築

 

パリの代表建築:サン・ドゥニ修道院、ノートルダム大聖堂( ;∀;)

 

時代背景

 

ルイ7世(1214~1270)の時代に成長する。この時期からフランス建築としての特色を確立していく。

ロマネスク様式では重い石造りのため、壁体は厚く、開口部は少なくしていた。それにより暗かった。これを改善したのがゴシック様式。神の光を重視した。
ポインテッドアーチという2つの円弧を組み合わせたアーチでこれを克服。まあこの辺は難しいので雰囲気で。(笑)

 

特徴

神の光!ということで、ステンドグラスが採用される。
ステンドグラスには聖書や聖人のエピソードが表現された

 

電気も何もない時代にこんなの見せられたら神様の存在を信じるよねー。

 

また、正面に左右2つの双塔形式がフランスゴシックの特徴になる。

ただし、ノートルダム大聖堂は移り変わりの時期もありロマネスク様式も一部残す。

 

図説 大聖堂物語

 

 

近世建築

 

ルネサンス建築

 

 

パリの代表建築

 

パリの代表建築:サントゥスターシュ聖堂

 

時代背景

 

百年戦争も落ち着いたフランスはその勢力を南のイタリアへと進める。

この際にミラノなどでルネサンスを発見する。

まだまだゴシックが根強いフランスでは、ルネサンスとゴシックの融合が起こり、見よう見まねで建築に取り入れていく

 

 

特徴

 

サントゥスターシュ聖堂を例に説明する

 

一見するとゴシックに見えるが、細部にはそれまでなかった要素がある。

例えば半円形アーチ。ポインテッドアーチこそがゴシックの最大の特徴だったがそれがない。

 

などなどあるんですが、これを理解するにはルネサンスの本場イタリアを理解した方が早いかと。

 

イタリアルネサンスの補足

 

古代ギリシア・ローマのインスピレーションを受けて、俗世っぽいものが作られる時代ですね。フィレンツェが中心です。

Wikipediaを引用すると

ルネサンス建築の特徴としては、建築家たちが人体の比例と音楽の調和を建築に組み合わせることが美の具現と信じ、設計において簡単な整数比(耳に心地よい和音の比例に対応)を用いたこと、建築の平面として集中形式を好んだこと、透視図法を空間表現の手段として用いたことなどが指摘される。

 

確かに何となく、数学的な感じしませんか?

 

これはフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。

 

ルネサンスは難しい&そこまでフランスに多くない(影響は与えた)ので、後日ゆっくり更新します。

 

まずはパリのメインどころを抑えたいので。(建築史でルネサンス飛ばしていいのかという不安)

 

フランスルネサンスのその後

 

フランスでは16世紀に宗教戦争が起こり、フランス建築は暗黒時代へと入ってしまった。

しかし、1599年にアンリ4世がナントの勅令により、これを治めたことで建築の世界も脱却を始めた。



安定の時代の中では「広場」の建設が始まり、計画的な都市の建設が行われた。

この中で、「新しい橋」ポン・ヌフが建設される

このように徐々にルネサンスがフランスに消化されてバロックへと繋がる

 

 

バロック建築

フランスのメインですね

これも、イタリアからの吸収です

 

パリの代表建築

 

イタリア・バロック

パリの代表建築:フランス学士院

教会バロックとも呼ばれる

フランス・バロック

パリの代表建築:ルーブル宮殿、テュルリー宮殿、ベルサイユ宮殿(パリじゃないけど)

王権バロックとも呼ばれる

 

時代背景

 

1517年にルターによる宗教改革が始まった

バロック芸術はこれに対する、反宗教改革の中から生まれた

教会への信仰を強めるために、成長した。

 

これをフランスの王権に利用するためにマザランはイタリア・バロックの吸収に努めた

 

ローマ・バロックがカトリック教会への信仰熱意の表現であったのと同様、フランス・バロックは王権の権威のこれ以上ない表現と理解できる

 

特徴

 

教会バロック

バロックとは「歪んだ真珠」を意味するポルトガル語、バロッコに由来するとの説が有力。

ルネサンス建築の秩序だった静的なデザインに対して、楕円形のクーポラや立体的ファサードを好むダイナミックな造形がその特徴

 

王権バロック

絶対王政を具現することに注力された。

特徴は、絵画や彫刻と渾然一体となった総合芸術的な空間への試行と、目の前にある事象を重視する態度にある。

 

ヴェルサイユ宮殿はこの最たるもの。また、パリではルーブル宮殿のアポロンの間やクール・カレの周りの建造物がそれである

 

図説 ヴェルサイユ宮殿

近代建築

 

歴史主義

 

パリの代表建築

 

パリの代表建築:エッフェル塔、パリ北駅、オルセー美術館

 

時代背景

 

この時代には産業革命が起こり、鉄とガラスが大量生産される

それを使った、大規模建築物が大量に建設される

 

特徴

 

特徴は鉄とガラスによる大規模建設

内部装飾にはルネサンス的なコリント式の装飾がみられる



柱も石材に比べてかなり細く、近代的な新しい建築となっている

 

現代建築

 

 

アール・ヌーヴォーとアール・デコ

 

パリの代表建築

 

パリの代表建築:ヴィラ・サヴォワ、メトロの入り口

 

時代背景

 

19世紀は過去の建築様式に依拠した歴史主義建築の時代だったが、鉄とガラスにより新しい空間が誕生した。

しかし、建築から「芸術性」が失われるのではないかと危惧された。

そこで、イギリスでは「アーツ・アンド・クラフツ運動」が推進された:日用品にも職人の手仕事による工芸品のような芸術性を与えようとする運動

 

フランスのアール・ヌーヴォー(新しい芸術)はこれに加え、開国当初の日本からの影響を受けたジャポニズムなどから刺激されるなど様々な影響により生まれた

 

特徴

 

大きな特徴は植物からインスピレーションを受けた優美な曲線にある

この傾向自体はブリュッセル(ベルギー)で始まっていた

 

パリの地下鉄の地上入り口が一番わかりやすい。ディズニーランドにこんなのありそうですよね。インスタ映えではなく昔からある芸術だったのかぁ。

 

また、アール・デコ建築という芸術も生まれた。これは簡潔な直線的ディテールやシルエットを特徴とする建築物。

 

図説 アールヌーヴォー

 

 

オススメする本

 

パリ 名建築でめぐる旅

 

何冊かあさってみましたが、結局この本が最高でした!

写真付きで見やすい。今回も基本はこの本を参考にしており、より詳細な内容が知りたければこちらを購入してみてください!

 

図説 西洋建築史

 

面白そうだったんですが、付け焼き刃にするには重厚な本だったので途中で断念してしまいました。

 

 

 

 

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