神取道宏 ミクロ経済学の力 で ミクロ経済学の基礎 を復習します。
今日は 消費者行動の理論 を復習。
この本はひじょ~にわかりやすいので、社会人にもおすすめできます。
有名大学の教科書にも指定されているので、スマホで見れる復習ノート的な使い方もしてみてはどうでしょうか。
セットでこちらも
目次
消費者行動の理論 基礎の基礎
基礎はいいからメインへという方はこの辺は読み飛ばしてさっさと次ページへ進んでください。
合理的行動
用語の確認
・選好:どっちが好きか。例)ビールとワインどっちが好きか
・無差別:どっちも同じくらい好きな時=無差別である状態
・効用関数:より好ましいものに大きな数字を持つように割り当てる
個人消費の基本の考え方は、
合理的行動 = 効用を最大化する行動
だが、予算の制約があるのでどうやってこれを最大化するかを考える
消費者の選好と無差別曲線
消費者行動(何をどのくらい買うか)を理解するには、同じ効用を与える様々な消費計画を考えるのが役に立つ。
→ つまり、「ビール3杯とワイン1杯」飲むのと「ビール1杯とワイン2杯」飲むのが同じくらい満足度があれば、効用が同じといえる。こういうのを集めて線で結んだのが無差別曲線。
・完全代替材:どっちも同じ。(ビールなら何でもいいやの人にとっては、アサヒビールとキリンビールお互い完全代替材)
・完全補完材:どっちかがなくなったらもう一方もいらない。(コンタクトレンズの右と左)
・限界代替率逓減の法則:満足度は徐々に下がっていく。腹ペコの時のパン1個とそれなりにお腹いっぱいの時のパン1個では同じ1個でも満足度が違う。
消費者行動
ここから数学も出てくるので雰囲気味わった人はブラウザバックでもまぁ…(笑)
PCで打ち込める数式に限界があるので、意図せず数学を省略しますので、一読くらいはしてみても良いかと。
今日のメインは所得効果と代替効果です。そこまでは全部準備なので、わからなくても飛ばして戻ってきても良し。
関数がたくさん出てきます。
予算制約式、無差別曲線、支出関数の3つを抑えましょう。
最適消費
ある消費者の所得をI、財1,2の数量を”x1″,”x2″の価格をそれぞれ”p1″,”p2″とするとき、
その人がそれぞれの財を変える消費計画は
となる。この式を予算制約式と呼ぶ。
この式を変形すると、
x2 = -(p1/p2)*x1+I/p2
となる。ここで注目は(p1/p2)のところ
つまり、予算制約線の傾きは価格の比率(p1/p2)である。これは覚えておこう。
ここまでくるとやっといえるのが、個人消費の基本的な考え方は
この予算のもとで効用が最大化するところを探すこと。
ちょびっと数学的に言うと、無差別曲線が予算制約線に接するところを探す
ここからが実例を使ったこの参考書の一番おもしろいところなのですが、割愛します。(笑)
経済学のおもしろさがふんだんに詰まっているのですが、それを書こうとすると丸々移さなきゃいけなくなってしまうので割愛。私は基礎しか書きません。
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限界分析入門
限界:marginalの訳語で「境界線」とかの方が理解しやすいか。ちょびっとだけ増やした(減らした)ときの効用やコストの変化を分析する。これを数学では微分を使って分析する。特に偏微分を使いますがこの辺は割愛してしまいます。そのうち出てくるかも。
限界はXが1単位増えた時のYの変化量。つまりそれは無差別曲線の接線の傾きである。
ちなみに予算制約線が無差別曲線の接線と一致するときに、その予算の中での効用は最大となる。
ここで予算制約線を思いだすと。
予算制約線が無差別曲線の接線と一致するということは
限界代替率 = 価格比(p1/p2)
となる。
最適消費の性質
正常財:予算が増えたら消費を増やすもの(例.ビール)
下級財:予算が増えたら消費を減らすもの(例.発泡酒)
例はもちろん、発泡酒よりビールを飲みたいけど高いから我慢している人のもの(笑)。給料倍になったらビールにするぜ!みたいな。
無差別曲線と予算制約線の接点は、財の価格によって変化する。その接点をつなぎ合わせたものが需要曲線。
「無差別曲線から需要曲線を導出する」、「効用最大化から需要曲線を導出する」ことが消費者理論の大きな目的。
代替と補完の程度を測る分析道具
補償需要:2つの財の補完度・代替度がどの程度かを測るための道具。
補償需要が価格にどう反応するかを見る(その大きさを見る)ことで、価格がわずかに変化したときの変化率をみるので、
dxi / dpj となる。(xiは無差別曲線の接点、pjは価格)
dxi / dpj > 0 の時、代替材
dxi / dpj < 0 の時、補完材
となる。
支出関数
支出関数:価格体系p(p1,p2…pn)のもとで,効用uを達成するための最低限必要な金額。これを以下のように表現する。
I(p,u)= px(p,u)
「支出関数を価格で微分すると、補償需要量が出る」というこの事実をシェファード補題という
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ここはわからん、演習で確認
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次からがメイン