神取道宏 ミクロ経済学の力 で ミクロ経済学の基礎 を復習します。
今日は 市場均衡 を復習。
この本はひじょ~にわかりやすいので、社会人にもおすすめできます。
有名大学の教科書にも指定されているので、スマホで見れる復習ノート的な使い方もしてみてはどうでしょうか。
この章が一番大変かなあ
セットでこちらも
市場均衡 基礎の基礎
基礎はいいからメインへという方はこの辺は読み飛ばしてさっさと次ページへ進んでください。
部分均衡分析
ここまでで消費者と生産者を学んだ。この両者が出会うとどうなるのか。
まずは1つの市場にだけ注目し、他は一定と仮定する。これを部分均衡分析と呼ぶ。
市場需要と市場供給
消費者は全部でI人いるとして、ある財の消費者iの需要をDi(P)とする。
市場需要は、D(P)=D1(P)+…+Di(P) である。
同様に、市場供給は、
S(P)=S1(P)+…+Si(P) である。
この交点が市場均衡である。
産業の長期均衡
ミクロでいう長期は全ての生産要素が可変的である長い期間(前回参照)
産業の長期均衡はこれに加えて、①参入・退出が自由、②どの企業も同一の技術を利用できる という条件が追加される
この時、もし他の産業の方が儲かるのであれば、こちらの産業へ新しい参入は起こらない。
つまり、新しい参入があるということは
が、成立していると考えられる。
これを変形すると
売上ー(費用+正常利益)>0となる。
これは、(他の産業へ新規参入したら獲得したであろう機会費用も踏まえて)利潤>0が必要。
ここで、①を整理して両辺を生産量で割ると
価格P > (費用+正常利益) / 生産量 = 長期平均費用(LAC)となる。
よって、
産業の長期均衡価格=LAC となる。
消費者余剰
消費者余剰:消費者が市場取引から得る満足の増加を金額で表示したもの
・市場均衡は総余剰を最大化する
・間接税は非効率性をもたらす(死荷重の発生)
・消費量や生産量などの経済活動の水準とは無関係に固定された金額を調整する一括固定税は非効率性を損なわない
さて、次のページからが本番