経営史

就活にも使える!経営史入門  業界分析5 化学業界

投稿日:2020年4月5日 更新日:

現代企業を歴史的にとらえる経営史。今日はその中の 化学業界 についてみていきます。

今の企業がどう成立したのかわかるので就活にも使えると思います。

富士フィルム、AGC、花王、信越化学などなど

 

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基礎の基礎レベルなので、学部入学したての方や社会人の方にもなじみやすい内容になっています。

 

参考はこちらの本。カラーで読みやすいのでおすすめ。

コア・テキスト 経営史」 粕谷誠 新世社

 

就活にも使える産業分析 化学業界



酸・アルカリ

硫酸工業

 

・化学工業は硫酸苛性ソーダソーダ灰の製造に始まる

・日本では大阪で造幣寮が設立され硫酸製造開始。そののち1879年に硫酸製造会社が設立され多くの民間会社が参入した

 

ソーダ(アルカリ)工業

 

・日本では19世紀初頭のルブラン法による工業化が最初

・大阪の造幣局は曹達製作所を設けたが短命に終わった

 

・ルブラン法による硫酸ナトリウム精製の過程で有害な塩化水素ができるが、これは消石灰と吸収されると晒し粉(漂白剤)となる

 

・ソーダの生成には食塩水を電気分解する電解法、アンモニアから生成するソルベー法がある

・第一次世界大戦のソーダ価格高騰を機に旭硝子日本曹達工業がソルベー法を自力で可能にした

 

化学肥料

 

カリウム・リン酸・窒素

・植物の成長に必要なのは、窒素、リン酸、カリウム

 

・カリウムはカリ鉱が必要だが日本は輸入に依存している

・リン酸は獣骨などから生成する過リン酸石灰が発明され、1888年日本でも東京人造肥料が生産開始。やがて日産傘下に入り日産化学となる

・窒素は空気中の窒素をいかに固定するか。石炭とコークスから石炭窒素を発明。1908年日本窒素肥料を設立した。ところが石炭窒素は扱いにくい肥料のため、硫酸アンモニウム(硫安)に変化させて使用することが一般になった。これが変成硫安

 

アンモニア

 

・アンモニアはハーバー=ボッシュ法により生成される。非常に難易度が高い。

・アンモニアから製造される硫安は合成硫安

・日本は第一次世界大戦の結果ドイツのBASFから特許を没収

 

・アンモニア合成には大量の水素をいかに安価に入手するかが課題

・水の電気分解から取得するため、朝鮮に大規模なダムを建設した。この結果、朝鮮に長津江水電、朝鮮窒素肥料が設立。日窒コンツェルンが成立した。日本窒素にとってアンモニア生産は電気化学工業であった。

 

・戦後はナイロンの副産物などから硫安を利用できるようになり、回収硫安が利用された



合成繊維・合成樹脂・合成染料

セルロース

 

・セルロースに樟脳を加えるとセルロイドになり、レーヨンやセロハンに利用された

・樟脳はクスノキから取れるので、日本で発達

・富士フィルム、帝人、旭化成、東レ、ユニチカ、クラレが設立された

・1937年人はレーヨン生産高が世界一となった

 

石炭化学工業

 

・石炭からタール、ベンゼンが抽出できる

・これらは合成染料として活躍

・日本では1915年に染料医薬品製造奨励法がが制定され、住友化学工業が設立・保護された

 

・そのほかフェノール樹脂生産の三共、ナイロン生産の東洋レーヨンなどがこの分野では活躍

 

カーバイド工業

 

・カーバイドは石炭窒素化の原料

・ビニロンやポリ、アクリルなどを製造可能。

・この分野ではカネボウ・旭化成工業など

 

石油化学工業

 

・戦間期から1950年代にかけて、木材、石炭、石灰、電気から多様な肥料・繊維・染料などが生産されたが、石油化学工業の登場によりこれらの製品の原料が石油に転換した。

 

エチレン製造企業の形成

 

・戦後日本の石油業では原油を輸入して、日本で重油・軽油・灯油・ガソリン・LPガスなどに精製する消費地精製主義

・日本はナフサの分解から製造が始まる

エチレンの生産量で石油化学プラントの規模が測られる

 

・外国為替管理法や外資法によって技術導入には通産省の許可が必要

・岩国(三井石油化学工業)、新居浜(住友化学工業)、川崎(日本石油化学)、四日市(三菱油化)が認可された

 

・日本では多くの企業がパイプでつながって集積して生産を行うコンビナートが多い

・しかし、コンビナートでは取引相手が限定されるため価格をめぐる紛争が起きやすかった

 

既存製品の石油への転換と新製品の生産

 

・これまで石炭などで化学生産していた企業はコンビナートに参加するか、中小メーカーは撤退せざるを得なかった

五大汎用樹脂 … ポリ塩化ビニル低密度ポリエチレン高密度ポリエチレンポリスチレンポリプロピレン のこと

 

・またプラスチックは合成ゴムも開発された



石鹸・洗剤

 

石鹸

 

界面活性剤 … 水と混じりやすい親水基と、油に交じりやすい親油基の性質を併せ持つもの。これで体や衣服の汚れを落とせる。石鹸が最初の発明

 

・石鹸は製造が容易で参入が相次いだ

・1887年 長瀬商会(花王)、1910年 ライオン石鹸製造(ライオン

・脂肪酸は石鹸のほかマーガリンにもなるので、ユニリーバを中心に世界的企業になっている

 

合成洗剤

 

 

医薬品

 

・最近の実を破壊する染料があることがわかり、染料と医薬品が結びつくことになった

・1932年にサルファ剤が開発された

 

・日本の製薬企業には江戸時代の薬種商に起源を持つ、武田薬品工業、田辺製薬。明治に成立した大日本制約、三共、第一製薬などがある

 

石油危機以降の変化

 

構造改善への取り組み

 

・石油危機により石油化学産業はコスト上昇

・1978年 特定不況産業安定臨時措置法により合成繊維・化学肥料が構造改善に取り組む

・1983年 特定産業構造改善臨時措置法により石油化学も対象となる

 

化学業界 関連図書

就活

 

 

応用

 

 

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